腹部膨満感は何らかの原因で腹部の張りを自覚する症状で、腹腔内に腹部を膨らませる物資が貯留することなどにより起こります。腹部膨満を起こす原因は、消化管内容物の増加、腫瘍、腹水貯留、婦人科疾患、その他の原因に大きく分けられますが、複数の要素が症状の発生に関与していることもあります。消化管内に内容物が溜まることにより起こる腹部膨満には、腸閉塞や腫瘍による腸管閉塞のように物理的に腸管内腔が閉塞することで生じる器質的なものと、便秘や機能性胃腸症のように器質的な閉塞部位は認めないものの胃腸の運動機能の低下により起こる機能的なものがあります。また、種々の原因により腹水が貯留することで腹部膨満が生じたり、腹腔内の腫瘍性病変や嚢胞性病変、婦人科疾患、尿閉などでも腹部膨満はおこります。このように腹部膨満の原因は多岐にわたるため、腹部の張り以外に併存する症状などからその原因をある程度絞り込んだうえで、エコーやCT、内視鏡による画像検査や、血液検査などを行うことで原因を特定し、原因に応じて適切な治療を選択することが必要になります。(さらに詳しい説明を見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)