膀胱炎とは膀胱内に細菌感染を起こすことで、排尿時痛や残尿感、頻尿などの自覚症状を認める病気です。原因菌は大腸菌を始めとした腸内細菌のことが多く、細菌が尿道から逆行性に膀胱に感染して起こるため、人体の構造的に肛門から尿道までの距離が短くまた尿道自体の長さも短い女性に圧倒的に多く発症します。膀胱炎の診断は、患者さんに症状や病状経過を聞くことで膀胱炎に典型的な症状が確認でき、検尿検査で尿潜血や尿中の白血球が検出さたり、慢性膀胱炎では亜硝酸塩が尿検査で検出されると膀胱炎と診断されます。一時的な細菌感染による急性膀胱炎であれば、しっかりと水分を摂取して十分な尿を排出することで膀胱内の細菌を洗い流すとともに、抗生物質を内服することで1週間前後で治ります。ただし、難治性の膀胱炎や頻繁に膀胱炎を繰り返す場合には、膀胱内結石や尿路の腫瘍性病変などが併存している事があり、それらの病気の有無などを調べるために専門の泌尿器科の病院を受診して、エコーなどの画像検査や膀胱鏡で直接膀胱内の観察を行う精密検査が必要になることもあります。(さらに詳し説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)