胃内視鏡検査

「おえっ」と吐き気で苦しむことなく、丁寧な観察で微細な病変も見逃さない、優しい胃カメラ検査を受けていただきたいと思っています。

 口からの胃カメラの検査にて、「おえっ」となった経験のある方は何人もおられると思います。実際どれくらい「おえっ」となるかは、嘔気反射が強い方もおられれば、比較的嘔気を感じない方もおられ、確かに個人差があります。当クリニックの口からの内視鏡は、オリンパス社の上位機種の内視鏡のなかで最も細い内視鏡GIF-H290を採用しており、患者さんになるべく負担をかけない検査を行っています。また、どうしても嘔気の反射が強い患者さんには、経鼻内視鏡での検査も可能です。当クリニックでは、ハイビジョン対応の柔らかい経鼻内視鏡GIF-H190Nを使い、また鎮静薬を使えば、患者さんが感じる嘔気は大幅に軽減され、ほぼ患者さんが眠っている間に検査は終了します。

 そして、当院の内視鏡システムでは、内視鏡の画像を作る核となる内視鏡光源の機器として、オリンパス社の最新の最上位機種であるEVIS X1 CV-1500を導入しています。これは、以前の光源システムにはない新しい画像処理機能が付けられた高性能の光源システムで、高画質の画像での検査が可能になりました。このオリンパス社の最新式の光源装置であるCV-1500は、広島の呉地区では、たなべ内科クリニックが最初に採用しました。

 たなべ内科クリニックでは、患者さんへの負担がかかりにくい優しい内視鏡を使用しており、「おえっ」と吐き気で苦しむことなく、鎮静剤を使えば眠ったままで、最新の内視鏡システムによる高画質の画像による質の高い内視鏡検査を受けていただけます。

検査の目的

  • 嚥下困難、胸やけ、胸痛や、吐き気、腹部膨満感、上腹部痛、黒色便などの症状がある時には、食道や胃、十二指腸に原因となる病気がある可能性があります。
  • 内視鏡検査を行うことでわかる病気として、逆流性食道炎、食道がん、急性胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、粘膜下腫瘍などの疾患があげられます。
  • その中でも、現在胃がんは日本人がん死亡原因の男性は2位、女性で3位であり、早期発見と早期の治療が必要です。
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの発生には、ピロリ菌感染が主な原因の一つであることがわかっており、当クリニックではピロリ菌の検査や除菌治療が可能です。(ピロリ菌検査や除菌治療が保険適応になるのは、胃内視鏡検査を行った場合です)
  • 食道がんは、喫煙や飲酒が発生の原因の一つであることがわかっています。
  • 早期の食道がんや早期の胃がんは、時として診断が難しい場合があり、その発見に丁寧な質の高い検査を行う必要があります。
  • 胃がんや食道がんが発生した場合にも、早期であれば内視鏡による治療、または外科的手術により完治が可能です。
  • 胃内視鏡検査はこれらの病気の早期発見・治療を行うのに非常に有用な検査です。

検査の方法

  • 検査当日は朝食はとらずに来院してください。また、定期的に飲まれている内服薬に関しては、当クリニックからの指示に従ってください。
  • 胃内視鏡を検査の前に、喉に麻酔をかけます。麻酔の液を喉に含んだり、喉や鼻の奥にスプレーをかけたりします。
  • 胃の蠕動を弱める注射と、希望により鎮静薬を静脈注射します。鎮静薬を注射すると、ほとんどの方が、ほぼ眠ったままの状態で検査を終えられます。
  • 胃内視鏡の検査自体は、10分程度で終了します。終了後、鎮静薬を使用した患者さんは、麻酔が覚めるまでベッドに横になり、ゆっくり休んでいただきます。
  • ただし、鎮静薬を使用した場合には、検査後当日はご自身での車の運転ができません。検査当日は、公共交通機関で来られるか、車での来院を希望される方は他の方に運転や送迎していただくようにお願いします。