トピックス

超音波検査(小腸①)
トピックス · 26日 2月 2024
エコーでは正常の小腸は芋虫状に見えますが、腸炎などにより小腸に炎症を起こすと小腸壁の肥厚や内腔拡大を認めます。感染性腸炎を起こす病原体としては、細菌やウイルスがあげられ、一般的に細菌性腸炎では血便などをきたし大腸粘膜障害を起こす大腸主体の腸炎を起こし、ウイルス性腸炎では嘔吐や水様性下痢などが主症状の小腸主体の腸炎を起こします。ウイルス性腸炎では、エコーで粒状の内容物が浮遊した腸液が充満し拡張した小腸像が見られ、時に炎症による小腸壁の肥厚のため小腸ヒダが腸液内に見えることもあります。黄色ブドウ球菌による腸炎は、菌が体に入る前に食物中で産生した毒素を経口摂取することにより起こる毒素型腸炎で、嘔吐や水様性下痢などの症状が主症状の小腸型の腸炎をおこします。エコーでは腸液にて拡張した小腸を認め、小腸壁や小腸ヒダの肥厚も認めます。キャンピロバクター腸炎は典型的には深部大腸の粘膜障害を主体とした大腸型の感染性腸炎をおこすものの、小腸粘膜の障害を引き起こすこともあり、エコーでは炎症により肥厚した小腸ヒダと腸管壁が確認できます。(詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

肝機能障害
トピックス · 02日 2月 2024
肝臓は人体の中で右上腹部にある臓器で、生体の中で代謝と解毒の働きを担っている重要な臓器です。この肝臓が、種々の原因でダメージを受けている状態が肝機能障害で、定期的な採血や健診での血液検査などで肝臓にかかわる数値に異常があると肝機能障害と診断されます。高度の炎症のために肝障害が重篤になったり、持続的な肝障害により不可逆的な状態となる肝硬変まで進行すると、倦怠感や黄疸や腹水などの自覚症状が出ることもありますが、そこまで障害が高度ではない一般的な肝機能障害では自覚症状は認めないことがほとんどです。自覚症状が無くても、放置しておくと肝臓の障害が進み肝硬変に進行することもあるため、その原因の特定と治療や経過観察が必要になります。肝機能障害の原因は、アルコール性や肝炎ウイルス、薬剤、脂肪肝、胆石や肝腫瘍などの疾患と多岐にわたり、その原因により治療方法も異なるために、血液検査や画像検査など各種検査による原因精査と、種々に原因に応じた治療が必要になります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は「続きを読むを」押してください。)

1月のレモン
トピックス · 23日 1月 2024
昨年末から今年になってから、例年に比べると比較的暖かい日が続いていましたが、この冬最強の寒波がやって来ているとのことで、本日は少し雪も舞っていて寒い日となっています。たなべ内科クリニックのシンボルツリーに実っているレモンも、昨年の12月にはまだ緑色であったものが、寒さの中で黄色に変わってきています。冬になり、レモンの木についている葉の数も徐々に少なくなっている中で、黄色のレモンの実が豊かに育っています。たなべ内科クリニックのロゴマークの様な黄色の綺麗な実をつけており、もう少しで収穫の時期になるのではないかと思います。昨年は小さな実が1つだけしかならなかったのですが、今年はたくさんの黄色いレモンの実をつけており、豊作のようです。

超音波検査(膵臓②)
トピックス · 20日 1月 2024
膵臓には膵液の成分を貯留する嚢胞構造を伴った嚢胞性腫瘍ができることがあり、膵管内粘液産生腫瘍(IPMN)は比較的よく見られる嚢胞性腫瘍です。膵液を十二指腸に分泌する主膵管と分枝でつながっている分枝型のIPMNは、しばしば多房性のブドウの房のような形態をとります。分枝型のIPMNは多くは良性ですが、大きくなると内部に悪性の癌を含むことが稀にあり、定期的な経過観察が必要となります。膵臓癌は周囲との境界が比較的不明瞭な淡い黒色の腫瘤に見えることが多く、腫瘍内部には一部で濃い黒色に見える部分を含んだり、腫瘍内部の黒色の濃さは一部で不均一に見えることもしばしばあります。膵臓は膵液という消化酵素を生成しており、膵液は主膵管と言われる管を通って十二指腸に分泌されますが、膵臓癌が主膵管を閉塞すると膵液が鬱滞するために、腫瘍より膵尾部側で主膵管の拡張が見られることがあります。(さらに詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

胆石症
トピックス · 11日 1月 2024
胆石症とは、胆汁の貯蔵庫である胆嚢や、胆汁の通り道である胆管に結石ができる病気で、結石は胆汁中に含まれるコレステロールやビリルビンなどの成分が結晶化したり、細菌感染によりできるとされています。頻度が高いのはコレステロール系の結石で、コレステロール値の高い人、女性、40代以上、肥満の人などにできやすいことが知られています。胆石があっても無症状の人も多いものの、胆嚢頸部に陥頓したり、総胆管で胆汁の排泄鬱滞を生じると、食後に増悪傾向を示す上腹部痛や嘔気、背部痛などの症状をき起こします。鬱滞した胆汁に細菌感染をおこし胆嚢炎や胆管炎を併発すると、全身状態が悪化することもあります。胆石はエコーやCTなどの画像検査で存在診断が行われますが、病状判断には身体所見、血液検査での炎症や肝障害の程度や、全身状態などにより総合的に判断されます。治療としては、内服薬の効果は多くの場合に限定的で、胆嚢結石には外科的治療により胆嚢ごと胆石を摘出する胆嚢摘出術が多くの場合選択され、総胆管結石には内視鏡による結石の排出がしばしば行われます。(さらに詳しい説明と画像が見たい方は「続きを読む」を押してください。)

超音波検査(大腸⑤)
トピックス · 22日 12月 2023
エコーでは、気体があるとその背側は超音波が届かず見えません。胃や腸などの消化管は内部に気体を含むために、消化管の診断では内視鏡の方がエコーよりもはるかに優れています。ただし大きな病変の場合は、エコーでも病気の存在診断が可能なこともあります。大きい進行癌では大腸壁の限局性壁肥厚がエコーで見えることもありますが、早期大腸癌ではエコーでの診断は多くの場合困難です。大腸壁は表層から、粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜の計4層で構成されますが、筋層より深い層まで癌が浸潤した進行大腸癌では、癌が大腸壁の層構造を破壊し粘膜層から筋層まで一塊となった壁肥厚を示します。肥厚した大腸壁が黒く見え、内部に狭窄した大腸内腔の腸管ガスが白く見える所見は、シュード・キドニー・サインと呼ばれる進行大腸癌に典型的なエコー所見です。シュード=偽り、キドニー=腎臓という意味で、進行大腸癌では中心が白く外が黒い腎臓の様に見えるために、「偽りの腎臓」という意味の名前がついています。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

トピックス · 17日 12月 2023
令和5年の夏は例年になく暑い日が続き、秋から冬に入っても今年は暖かい日も多かったものの、12月になり日が短くなり日中も肌寒い日も増えてきました。たなべ内科クリニックのシンボルツリーであるレモンの木になっているレモンの実も、冬になるにつれてだんだんと大きくなってきています。たなべ内科クリニックのレモンの木は、「ビアブランカ」という種類のレモンの木で原産地は暖かい地中海の地方とのことです。今年はたくさんの緑色の実をつけており、寒くなってきてから徐々に黄色くなってきているレモンの実もいくつか見られます。少しずつ大きくなって色も変わってきており、収穫の日が待ち遠しく楽しみに感じられます。

慢性胃炎
トピックス · 12日 12月 2023
慢性胃炎とは、長期間にわたり慢性的に胃粘膜が荒れている状態で、その原因としてはストレスやアルコールの過度の摂取や喫煙、暴飲暴食、胃粘膜障害の副作用のある薬の内服などがありますが、最も主要な原因としてはピロリ菌感染があげられます。慢性胃炎の種類には、内視鏡での観察により、表層性胃炎、萎縮性胃炎、鳥肌胃炎、腸上皮化生などがあげられ、ピロリ菌感染が多くの場合で関与しています。そして、ピロリ菌が関与した高度の萎縮性変化や鳥肌胃炎、腸上皮化生の胃粘膜では、発癌リスクが上昇することが知られています。慢性胃炎では、胃部不快感や胃痛、吐き気や胸やけ、食欲不振などの症状を認めることも多いものの、ほとんど無症状の方もいます。症状がある場合には、内服薬による治療が行われますが、無症状の場合でも、ピロリ菌感染が確認された場合には、発癌予防の点からもピロリ菌の除菌治療が勧められるとともに、定期的な内視鏡検査での観察が必要になります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は「続きを読む」を押してください。)

超音波検査(大腸④)
トピックス · 22日 11月 2023
潰瘍性大腸炎とは、肛門近くの直腸から口側の大腸にかけて連続して炎症を起こし大腸粘膜にびらんや潰瘍を生じる病気で、下痢などの排便障害や腹痛、血便、粘液便などを生じます。特定疾患の難病に指定されており、その粘膜障害の発症要因には人体の免疫機能が関与しています。潰瘍性大腸炎はその粘膜障害の範囲により、直腸のみに病気が限局している直腸型、直腸からS状結腸や下行結腸,左側横行結腸に限局する左半結腸型、全大腸に病変を認める全大腸型に分けられます。潰瘍性大腸炎の大腸をエコーで観察すると、内視鏡にて粗造な粘膜面が観察される部位に、直腸から連続性の壁肥厚を示します。炎症の程度が軽度から中等度である場合には、層構造が比較的保たれた連続性の壁肥厚像がエコーで確認できます。潰瘍性大腸炎による炎症が高度になると、本来なら白く見える第3層の粘膜下層の判別が困難になり、粘膜層・粘膜下層・筋層が一体となった黒色の層構造判別不能の壁肥厚を示します。また、潰瘍性大腸炎により形成された深掘れ潰瘍が、肥厚した大腸壁内にエコーでも見えることもあります。(さらに詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

大腸癌
トピックス · 11日 11月 2023
大腸癌は大腸に発生する悪性腫瘍で、現在日本人女性の癌死亡原因の第1位、男性の第3位と増加傾向を示しています。大腸癌の発生原因としては、戦後に日本人の食生活が欧米化して高脂肪食になっていることが、増加傾向の一因として指摘されています。初期の大腸癌は無症状のことが多いものの、進行すると血便や下血、便秘や下痢、腹痛や腹部膨満などの自覚症状が見られます。大腸癌の診断で最も診断能力の高い検査は大腸内視鏡検査で、早期大腸癌の一部のものは内視鏡による切除で治療が可能なこともあります。また、進行癌の場合も内視鏡検査時に腫瘍細胞を採取する生検検査を行い、細胞の病理検査を行うことで大腸癌の確定診断をすることができます。大腸癌に対する各種治療は年々進歩してきており、癌が全身に広がる前に治療を開始できれば、たとえ進行癌でも外科手術など各種治療により完治が可能で、そのため病変が進展する前に内視鏡検査で早めに発見することが重要です。また早期の大腸癌は自覚症状がないことが多く、そのため定期的な内視鏡検査による早期発見・早期治療が重要になります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

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