血圧とは心臓が血液を血管に送り込む圧力で、その血圧が基準値より慢性的に高い状態が高血圧です。心臓は体中に血液を送るポンプの役割を果たしており、収縮と拡張を繰り返しています。動脈圧が心臓の収縮により最高値になった値が収縮期血圧、心臓の拡張により圧が最低になった時の圧力が拡張期血圧です。高血圧では基本的には自覚症状はなく、一日の中でも血圧は変動しており、血圧高値を認めても一時的であれば多くの場合人体に大きな影響はありません。ただし、高血圧が長期にわたり持続すると全身の血管の動脈硬化を引き起こし、脳血管障害や心疾患などの原因になります。そのため高血圧症では、無症状であるからといって放置すると将来的に命に関わってくることがあり、それらの病気の発生率を低下させるために継続した治療が必要です。高血圧の90%以上は本態性高血圧症で生活習慣病としての要素が強く、減塩や体重減少などの生活習慣の改善を行うとともに、体質的な要因もあることから、生活習慣を改善しても高値が持続する場合には、内服薬による継続的な治療が必要になります。(さらに詳しい説明が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)