トピックス

虫垂炎
トピックス · 03日 2月 2023
胃や腸の疾患についてトピックスのブログのコーナーで説明を行っています。今回は虫垂炎です。虫垂は太さは4~5mm、長さが7cm程度のひも状の突起物で、この虫垂に便が固まってできた噴石などが詰まり閉塞したりして細菌感染を起こす病気が虫垂炎で、一般の人には「盲腸」という呼び名で知られています。虫垂炎は小児から小中学生、10~20代の若者に発生率が高いものの、高齢者など全ての世代に起こります。典型的な症状は右下腹部の痛みですが、初期には右下腹部痛ははっきりせず、むかつきや吐き気などの症状で発症することもしばしばあり、典型的な症状でない時には診断に苦慮することもあります。診断には腹部エコーや腹部CTなどの画像検査で、腫大した虫垂を確認して確定診断を行います。虫垂炎の治療としては炎症が軽度の場合、抗生剤投与にて改善することもありますが、炎症が高度であれば重症化する可能性もあり、外科的手術が選択されることも多く、最近はお腹に数か所あけた穴から腹腔内にカメラや手術器具を挿入して手術を行う腹腔鏡下手術が選択されることも多くなっています。(詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

超音波検査(膀胱・前立腺)
トピックス · 23日 1月 2023
腎臓で作られた尿は尿管を通り、下腹部にある膀胱に貯留されますが、エコーで膀胱は黒色に見える尿を内部にためた、白色の薄い壁を持つ袋状の臓器に見えます。膀胱に炎症をきたした膀胱炎では、膀胱壁が全周性に肥厚した像がエコーで見えることがあります。また、膀胱壁が外側に突出した憩室が膀胱にできることもあります。正常の前立腺は、男性膀胱の背側にある、4.0×2.5×3.0cm程度の栗の実の形をした臓器で、エコーでは内部が均一な灰色の臓器として見えます。前立腺肥大症では、左右径に比して前後径と上下径が大きくなり、円形に近い形になります。内部構造もエコーで濃淡が不均一に見え、内部に石灰化といわれる石の様に固くなった部分を伴ったりすることもあります。胎生期(生まれる前の赤ちゃんがお腹の中にいる間)には、赤ちゃんの臍と膀胱の頂部は尿膜管という管でつながっています。この尿膜管が生後も残っている人が時にいて、これが尿膜管遺残です。時にこの遺残物に細菌感染をきたすと炎症により膿瘍を形成したりして、腹痛などの症状を認めることがあります。(詳しい説明と、疾患のエコー画像を見たい方は「続きを読む」を押してください。)

食道癌
トピックス · 11日 1月 2023
胃腸の疾患について、トピックスのブログコーナーで紹介しています。今回は食道癌です。食道はのど(喉頭)と胃をつないでいる管状の臓器で、食道癌はここに発生する癌です。食道のどの部分にも癌はできますが、日本人に最も多いのは食道の真ん中あたりの中部食道で、次いで下部食道に多く発生します。食道癌は、食道の最も内面側の粘膜層から発生し、癌が大きくなると深層に広がって、食道周囲の気管や大動脈など周辺臓器に直接広がります。また、食道壁内のリンパ管や血管に癌が侵入すると、癌細胞はリンパや血液の流れに乗って肺や肝臓など他の臓器に転移することもあります。癌が粘膜内にとどまる早期食道癌の一部では、内視鏡での切除による治療で完治することもあります。内視鏡治療が難しい早期食道癌や転移のない進行食道癌でも、手術や抗がん剤、放射線治療を組み合わせて治療することで、完治が望めることもありますが、病状が進行すると集学的治療を行っても完治できないこともあります。初期の食道癌はほとんど症状がないことも多く、定期的な内視鏡検査による早期発見・早期治療が重要です。(詳しい説明と画像を見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

ホームページ開設2周年(新年のご挨拶)
トピックス · 01日 1月 2023
あけましておめでとうございます。このホームページを令和3年1月1日に立ち上げて、ちょうど2年がたちました。令和3年の元旦には、コロナウイルス感染症が広がる中、まだコロナに対するワクチンも日本では承認されておらず、その後の医療状況の見通しも全く立たない状況でした。そのような中で、少しでも新規開院するたなべ内科クリニックについて知っていただきたいとホームページを立ち上げました。この2年間でコロナウイルス感染症もデルタ株やオミクロン株などの変異株が出現し、刻々とウイルスの重症化率や感染性も変化してきました。コロナウイルスに対するワクチンや治療薬も開発され、日々の医療状況も大きく変化しており、たなべ内科クリニックでもコロナウイルス感染症に対する診療やワクチン接種を日々行ってきました。それに加えて、当院の専門である内視鏡やエコーなどの検査により、病気の早期発見・早期治療を行うことで、少しでも地域の皆さんの健康維持に貢献できたのではないかと考えています。令和5年も、微力ながら地域医療に貢献できるようスタッフ一同共に努力し精進していきたいと考えておりますので、これからもどうかよろしくお願いします。

マロリーワイズ症候群
トピックス · 27日 12月 2022
マロリーワイズ症候群とは、激しい嘔吐のため急激に上昇した腹腔内圧が食道に加わるため、食道と胃の境界付近の粘膜に損傷を起こし出血をする病気です。嘔吐などで腹腔内圧が上昇すると、食道胃接合部の粘膜に裂傷を生じ、新鮮な血液の混じった吐血を起こします。はじめは嘔吐しても血液が混じっていなかったものの、何度か嘔吐した後に新鮮血が混じってきた場合には、マロリーワイズ症候群の可能性が高いと考えられます。マロリーワイス症候群の最も多い誘因は飲酒です。もちろん、飲酒以外にも激しい嘔吐が起これば発症する可能性があり、嘔吐下痢やめまい疾患に伴う嘔吐、妊娠中のつわりなどで急激に腹腔内圧が上昇する状態でも、マロリーワイズ症候群を発症します。また、食道裂孔ヘルニアがあると裂傷を起こしやすくなります。嘔気が消失し、食道にかかる圧力が軽減すると、自然止血をすることが多いのですが、出血性の胃潰瘍や十二指腸潰瘍との鑑別が必要にるため、多くの場合内視鏡検査が必要になります。傷が深く大量出血をするマロリーワイズ症候群では、内視鏡での止血処が必要なこともあります。(詳しい説明と画像が見たい方は「続きを読む」を押してください。)

超音波検査(腎臓②)
トピックス · 22日 12月 2022
腎臓内の尿の通り道である腎杯や腎盂の中に石ができることがあります。これを腎結石といい、エコーで見ると背後に影を引く白色の像に見えます。腎結石が、尿管に落下して詰まると尿管結石となります。尿管結石が尿路を閉塞すると、腎臓で生成された尿が膀胱まで通過できなくなり、腎盂の内圧が上昇し、腎盂が腫れる状態となります。これが水腎症です。水腎症の原因としては尿管結石が最多ですが、尿管腫瘍などで尿管の閉塞をきたしても、水腎症を発症することがあります。腎血管筋脂肪腫では、平滑筋といわれる筋繊維が血管を取り囲むように存在し、その間に脂肪組織を認めるため、エコーで見ると類円形の境界明瞭な白色の腫瘤として見えます。腎血管筋脂肪腫は良性腫瘍であり、特に治療は必要としません。腎盂腫瘍は、拡張した腎盂の中に乳頭状に増殖した灰色の腫瘍像を示します。腎盂から周囲の腎臓組織に腫瘍が広く浸潤していくと、腎臓は腫瘍の浸潤により腫大することがあります。また、腫瘍により灰色~淡い白色の部分や淡い黒色の部分など、濃淡まだらな像を示すこともあります。(詳しい説明と、疾患のエコー画像を見たい方は「続きを読む」を押してください。)

胃癌
トピックス · 17日 12月 2022
胃腸の疾患について、トピックスのブログコーナーで説明しています。 胃癌は、現在でも日本人のがん死亡の主要な原因の一つで、胃壁の最も内側の粘膜層から発生する悪性腫瘍です。癌が進行してリンパ管や血管に侵入すると、リンパ液や血液の流れに乗り、肝臓を始め周囲の臓器に転移します。また、特殊なタイプのスキルス胃癌は、胃の粘膜下を這うように進展し、粘膜表面に癌細胞が表れにくく、早期の発見が難しいことがあります。胃癌の原因には、ピロリ菌感染や塩分摂取の多い食事などがあげられ、日本人では昔は胃癌の発生率が高かったものの、近年はピロリ菌の除菌や、胃癌に対する各種治療の進歩のため、胃癌による死亡率は以前より低下しています。癌の治療は早期発見・早期治療が重要で、リンパ節転移の可能性がない早期胃癌の一部のものは、内視鏡治療で完治が見込まれるものもあります。内視鏡治療が困難な胃癌でも、癌が広範に広がる前に治療を開始すれば、各種治療により完治が可能です。早期の胃癌は自覚症状がないことも多く、定期的な検査による早期発見・早期治療が重要です。(疾患の詳しい説明や内視鏡画像を見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

超音波検査(腎臓①)
トピックス · 07日 12月 2022
腎臓は腰あたりの左右背側に1個づつある、そら豆のような形の10 cm大の臓器です。右側の腎臓は肝臓の足側に、左側の腎臓は脾臓の足側にあり、血液中の不要な老廃物をこしとって尿を作っています。腎臓は外側の腎実質と、腎杯・腎盂・脂肪組織からなる内側の2層構造をしており、正常の腎臓をエコーで見ると、内側が白色で外側が黒色の円盤状に見えます。一方、腎機能が低下した慢性腎不全では、外側にある腎実質の黒色部分が白くなり萎縮し、中心の白色エコー帯がはっきり判別しにくくなります。腎臓にも肝臓と同様に嚢胞ができることがあり、これは液体成分が貯留している袋状の成分で、一般的に腎嚢胞は肝嚢胞と同様に良性疾患で、特に治療の必要はありません。嚢胞は液体成分を貯留し真っ黒に抜けた無エコー像を示すために、判別は比較的容易なことが多いです。腎臓の腎実質で生成された尿は、腎内の尿の通り道である腎杯・腎盂を通り、腎外の尿管に送られ、下腹部にある膀胱に貯留されます。この尿の通り道に石ができることがあり、腎内の腎杯や腎盂にできた結石が腎結石です。(詳しい病気の説明と、疾患のエコー画像を見たい方は「続きを読む」を押してください。

胃ポリープ
トピックス · 27日 11月 2022
トピックスのブログコーナーで胃腸疾患について説明をしています。今回は、胃のポリープです。胃ポリープとは、胃壁の最も表層の胃粘膜から胃の内腔に突出した良性の隆起性病変の総称です。胃底腺ポリープは、周囲の胃粘膜と同色調のポリープでしばしば胃の大弯側に多発しますが、ピロリ菌陰性の胃に発生し、癌化することはまずなく治療は必要ありません。過形成ポリープは、ピロリ菌陽性の胃に発生することが多い赤色調のポリープで、基本的に良性のポリープです。ピロリ菌の除菌により縮小したり、消失することもありますが、2cm以上の大きなものはごく稀に癌化することもあります。2cm以上の大きいものは、内視鏡による摘出が行われることもありますが、小さいものは一般に経過観察となり、ピロリ菌陽性の場合は除菌治療が行われます。胃腺腫は白色扁平隆起として見られることが多い良性のポリープです。胃腺腫は腫瘍性のポリープで、内部に一部癌を含んでいることがあります。基本は良性病変であるものの、一部に癌を含むことがある前癌病変であり、多くの場合内視鏡での摘出が考慮されます。(詳しい説明と画像を見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

十二指腸潰瘍
トピックス · 17日 11月 2022
胃や大腸の病気について、トピックスのブログコーナーで説明していますが、今回は十二指腸潰瘍につてい説明します。胃に入った食べ物の一部の成分は、強い酸の胃酸によって消化されますが、その胃酸が十二指腸の粘膜を傷つけて、深い傷となるっている状態が十二指腸潰瘍です。胃酸の影響により潰瘍ができるため、十二指腸潰瘍は多くの場合、胃に最も近い十二指腸球部に発生します。胃酸過多が大きく病態に関係しており、胃酸分泌が活発な20~40歳台の若い人に好発します。症状も、典型的な胃潰瘍では痛みなどの症状が食後に悪化しますが、典型的な十二指腸潰瘍では空腹時や早朝に症状が強く出ることが多く、食べ物を食べると痛みが緩和します。十二指腸潰瘍の主原因としては、胃潰瘍以上にピロリ菌の関与が指摘されています。また十二指腸の壁は胃壁に比べて筋層が薄く、穿孔が起こりやすい傾向があります。重篤な十二指腸潰瘍として、胃潰瘍と同様に「出血性潰瘍」や「潰瘍穿孔」があり、出血性潰瘍では内視鏡的止血術が、十二指腸潰瘍穿孔では外科的手術が必要になることがあります。(病気の詳しい説明と内視鏡画像を見たい方は、「続きを読む」を押してください。

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