上腹部痛
トピックス · 11日 1月 2025
腹部の痛みは種々の原因にて発生し、胃や十二指腸、大腸など消化管の病気や、胆嚢や膵臓など消化器の病気で起こることが多いものの、尿管結石や帯状疱疹、心筋梗塞など消化器以外の病気でも上腹部痛は起こることがあります。腹痛はその痛みの性状から、内臓の動きやハリなどが内臓神経を刺激することで生じる痛みの場所が漠然とした鈍い痛みの内臓痛と、腹膜や腸間膜に分布する知覚神経が刺激されて起こる痛みの場所がはっきりした鋭い痛みの体性痛に分けられます。腹痛の診断では、上腹部の中でも、右上腹部、左上腹部、みぞおち付近、臍周囲と、痛みの出る場所に病気ごとの違いもあり、また病状経過や、痛みの性状や持続時間、腹痛に付随する症状などを知ることで、腹痛の原因がある程度推定できることもあります。実際の診療では、腹痛に関するそれらの情報から原因となる病気を推定し、そのうえで血液検査やレントゲン、エコー、CTなどの画像検査や内視鏡検査などを行うことで原因となる病気を適切に診断し、それぞれの病気に対する治療を行うことになります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

コロナワクチン定期接種について
令和6年10月15日以降、呉市では高齢者のコロナワクチンの定期予防接種を実施しています。対象者は65歳以上の高齢者で呉市に住民票がある呉市在住の方は、補助が出るため2100円の自己負担でコロナワクチンの接種が可能です。ただし、呉市のコロナワクチンの定期接種の期間は、令和7年1月31日までになっています。コロナワクチンの定期接種をご希望の方は、早めに予約(0823‐71‐1001)をお取りください。補助が出る期間は1月31日までであるものの、12月下旬以降からコロナワクチン接種希望の受診の方が減ってきており、65歳未満の自費でのコロナワクチン接種希望者もほとんどおられないことなどから、たなべクリニックでも1月31日ぎりぎりまで接種は行わず、1月下旬で接種終了になる可能性があります。また、呉市在住の方のインフルエンザワクチンの公費補助も1月31日で終了になりますので、65歳以上の方でインフルエンザワクチンの接種希望の方も早めに連絡してください。(たなべ内科クリニックでは、インフルエンザワクチンの予防接種も1月31日より前に終了になる可能性があります。)

ホームページ開設4周年(新年のご挨拶)
あけましておめでとうございます。たなべ内科クリニックでは、令和3年1月1日にクリニックの新規開院に向けて地域の皆さんにクリニックについて知っていただくためにホームページを立ち上げましたが、その日から本日でちょうど4年が経過しました。たなべ内科クリニックでは昨年もインフルエンザやコロナ感染症に対するワクチン接種や治療を行ってきました。また、当院の専門の消化器疾患に対しても、内視鏡検査を中心とした検査を行ない各種疾患の診断・治療を行うことで、微力ながら地域の皆さんの健康維持に貢献できたのではないかと考えています。令和7年も引き続き地域の皆さんに信頼していただき、安心して気軽に受診していただけるクリニックを目指して、スタッフ一同より一層努力してまいりますので、よろしくお願いします。なお、令和7年の診察は令和7年1月6日(月)より新年の診察開始の予定です。発熱やカゼ症状のある方の診察は当日の電話での予約制での診察になりますので、必ず来院前に電話での予約(0823‐71‐1001)をお願いします。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。(詳しくは、「続きを読む」を押して下さい。)

年末のご挨拶
クリニックからおしらせ · 28日 12月 2024
たなべ内科クリニックの令和6年の診察は、本日12月28日(土)の午前の診察で仕事納めとさせていただきました。たなべ内科クリニック開院から3年以上経過し、当院に受診していただく患者さんも少しずつ増えています。そのため患者さんが多い日には、時間がかかりお待たせしてご迷惑をおかけすることもありましたが、地域の皆さん安心して受診していただけるようにスタッフ一同努力してまいりました。今年は通年にわたりコロナウイルス感染症での発熱患者さんが見られました。また今年は例年になく11月からインフルエンザの流行感染が起こっており、今月12月には感染拡大が広がり、特に12月下旬になって急激にインフルエンザの患者さんが増加してきています。来年も引き続き呉の地域医療に少しでも貢献できるように、努力していきたいと考えております。 たなべ内科クリニックでは令和7年は1月6日(月)から、新年の診察を開始させていただく予定です。なお、発熱やカゼ症状のある方の診察は当日の電話での予約制ですので、必ず来院前に電話での予約(0823-71-1001)をお願いします。令和7年も職員一同努力いたしますので、よろしくお願いします。

超音波検査(腹水①)
トピックス · 21日 12月 2024
腹腔内には腹部臓器の摩擦を少なくするために、腹水という少量の液体が正常の人でも20ml~50ml程度存在しています。正常の人の腹水は少量なので、エコーでは多くの場合見えませんが、病気により腹水が増加するとエコーで観察されることがあります。仰向けに寝て行う腹部エコーでは、肝臓と右腎臓の間の空間(モリソン窩)や、脾臓の周囲、子宮背部と直腸前面の空間(ダグラス窩)は腹水が貯留しやすい場所です。腹水を生じる原因は様々ですが、肝硬変や腎不全では血液内のタンパク質の減少により血管内の浸透圧が低下し、血液中の水分が腹腔内に漏れ出る低密度の薄い漏出性腹水を生じます。一方、腹腔内の炎症や腫瘍により腹膜の透過性が亢進すると、タンパクや血液成分、腫瘍成分を多く含んだ高密度の濃い浸出性腹水を生じます。女性のダグラス窩周囲の少量腹水は、生理的な排卵周期に伴う一時的な腹水で異常でないことも多いです。肝硬変になると、血液中の蛋白質が低下して低栄養となり、また肝臓が硬化し肝臓に流入する門脈という血管の内圧が上昇して、腹腔内に漏出性の腹水を生じます。(さらに詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

嘔吐・吐き気
トピックス · 12日 12月 2024
嘔吐や吐き気の症状は、脳内の嘔吐中枢が刺激されることで起こり、非常に多くの病気で嘔吐や吐き気の症状は生じます。嘔吐や吐き気の症状は、急性胃腸炎や逆流性食道炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腸閉塞などの胃腸疾患や、胆石症などの消化器の病気によっておこることが多いものの、脳梗塞や脳腫瘍などの頭蓋内病変により起こったり、耳鼻科領域の疾患により体のバランス機能がうまく働かずめまいと共に生じることもあります。また、重症の糖尿病や電解質異常、腎不全や肝不全などの全身状態悪化に伴って発生したり、インフルエンザやコロナ感染症では発熱に伴い吐き気を認めることもあり様々な病気がその原因となります。さらに、精神的なストレスで吐き気を認めることもあれば、飲酒や特定の薬物の副作用で吐き気が起こることもあります。嘔吐や吐気の症状の原因疾患は多岐にわたるため、嘔吐や吐き気の症状を認めた時には、下痢や便秘、腹痛やめまい、頭痛や発熱などの随伴症状の有無や病状経過、身体所見、種々の検査にて的確に原因を特定し適切な治療を選択することが重要になります。(さらに詳しい説明と画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

年末年始の休診日について
クリニックからおしらせ · 02日 12月 2024
年末・年始の休診日についてお知らせします。たなべ内科クリニックの令和6年12月の診察は、12月28日(土)までは通常の診察を行います。12月28日は土曜日であるために、診察は午前のみとなります。 年末・年始の12月29日(日)~1月5日(日)の期間は、年末・年始の休診日とさせていただき、外来診察を休ませていただきます。 令和7年1月6日(月)から、通常の平日の診察時間での診察を行う予定です。 年末・年始のお休みにてご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。

鉄欠乏性貧血
トピックス · 22日 11月 2024
鉄欠乏性貧血とは鉄分の不足が原因で起こる貧血で、貧血の原因として最も多いものが鉄欠乏性貧血です。血液は、赤血球や白血球、血小板の細胞成分と、血漿という液体成分からできていて、全身に酸素を運搬する働きを担っている赤血球は、赤血球中のヘモグロビンが酸素と結合することでその役割を果たします。ヘモグロピンの生成には鉄が必要であるため、鉄分が不足するとヘモグロピン生成が阻害され貧血となり、倦怠感や息切れ、動悸やめまいなどの症状を生じます。鉄不足の原因には、鉄の摂取不足や吸収力低下などもありますが、最多なのは出血による鉄分の喪失です。女性であれば、月経による出血のため鉄欠乏性貧血になることが最も頻繁に見られます。出血している自覚がなく慢性的に貧血が進行している場合には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌や大腸癌などの消化管の病気のために、便の中に出血をして貧血が進行している事があり注意が必要です。そのため男性の貧血や女性で高度貧血を認める場合には、胃や大腸の内視鏡で消化管の精密検査を行い、貧血の原因検索をすることが必要になります。(さらに詳しい説明を希望されるかたは、「続きを読む」を押してください。)

令和6年インフルエンザワクチン予防接種実施中
トピックス · 17日 11月 2024
例年インフルエンザは11月末から12月になってから流行開始することが多いものの、今年はすでに全国的にインフルエンザの患者が増加し、厚生労働省はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと11月8日に発表しました。インフルエンザが流行期に入る時期は、一年間を通じて流行した2023年を除くと、今年は2009年に次いで2番目に早く、今年は早期に流行感染が広まる可能性があります。インフルエンザの感染予防にワクチン接種は有効であり、たなべ内科クリニックでは現在ワクチン接種を実施中です。呉市に住民票がある呉市在住の方のうち65歳以上の高齢者は、呉市から補助があるために1000円でインフルエンザワクチンの予防接種が可能で、それ以外の方は3500円となります。インフルエンザワクチンの予防接種をご希望の方は、クリニックの診療時間内に電話での予約(0823‐71‐1001)をしてください。(さらに詳しい説明をご覧になりたい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

血便(便に血が混じる)
トピックス · 11日 11月 2024
血便とは、便に目で見てわかるくらい血が混じっている状態で、血便があるということは食べ物の通り道である消化管のどこかから出血していることを意味しています。胃、十二指腸などの上部消化管からの出血では、黒色便という真っ黒な便になることが多いものの、上部消化管出血でも出血量が大量であれば赤色の血液が便と共に排出されることもあります。しかし、一般的に赤色の血液が便中に見られる時は、多くの場合は大腸や肛門など下部消化管の病気により出血しています。血便の診断では、血便の程度や色調、血便に随伴する症状や病状経過などにより出血の原因をある程度予想できることもありますが、正確な診断には内視鏡検査が必要になることも多いです。血便を起こす病気は多岐にわたり、虚血性大腸炎や肛門疾患などによる出血では保存的な治療で改善することも多いものの、大腸癌や潰瘍性大腸炎などの病気では、大腸内視鏡などの精密検査を行うことで的確に診断し、その病状に合わせて適切な治療を選択することが必要になります。(さらに詳し説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

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