上部内視鏡(食道裂孔ヘルニア)
トピックス · 18日 8月 2025
食道裂孔ヘルニアとは、横隔膜より足側の腹腔内にある胃や腸管などの腹腔内臓器が、食道が通過するために横隔膜に開いた穴(食道裂孔)を通り胸腔内に入り込む病気です。胸と腹は横隔膜という筋肉の膜で分けられていますが、加齢などにより食道裂孔を支える筋肉の筋力低下を認め食道裂孔が広がったり、腹圧がかかったりすることで腹腔内臓器の一部が胸腔内に脱出してしまいます。胃の中で内視鏡を反転して胃食道の接合部を見ると、食道裂孔ヘルニアでは胃粘膜の一部が胸腔内に脱出しているために、内視鏡と胃粘膜の間に見える空間としてヘルニアが確認できます。ヘルニアが高度になれば胃食道吻合部の締りが悪くなるため、胃酸の逆流が起こり逆流性食道炎をしばしば合併し、胃酸による損傷のために食道粘膜が発赤したり、時に潰瘍を併発する逆流性食道炎の像も観察できることもあります。(詳しい画像と説明を見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

8月の休診日について
たなべ内科クリニックの令和7年8月の休診日についてお知らせさせていただきます。8月9日(土)は通常の土曜日と同様に、午前中のみの診察時間(9時~12時30分)となっています。8月11日(月)は山の日の祝日であり、8月10日(日)と8月11日(月)は休診とさせていただきます。また、お盆の休みとして、8月13日(水)~8月17日(日)の5日間は、休診とさせていただきます。8月12日(火)は通常の午前・午後の診察とさせていただき、8月18日(月)以降も通常の診察とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。

広土曜夏祭り2025
トピックス · 20日 7月 2025
呉市広では毎年恒例の「広土曜夏祭り」が、7月19日(土曜日)に広商店街でありました。普段は人もまばらでのんびりしている広商店街もこの日はたくさんの人でにぎわっていました。広土曜夏祭りは、昔は広の土曜夜市と呼ばれていた夏の土曜日に広商店街で行われる夏の風物詩で、今回で第51回目になるということです。昨年に引き続き、今年の広土曜夏祭りでも、たなべ内科クリニックの駐車場に特設のメインステージがおかれて、この日はいろいろなダンスチームの踊りなどがステージで披露されて盛り上がっていました。地元の蒲刈島出身の歌手、谷龍介んさんによる司会や歌も披露され、多くの人がステージを見にこられました。今年の広土曜夏祭りは、7月19日(土曜日)以外に、7月26日(土曜日)にも開催が予定されており、26日には呉出身の歌手のMaicaさんによる司会や歌も披露される予定とのことです。興味のある方は、7月26日の広土曜夏祭りに足を運ばれたらと思います。(詳しくは、「続きを読む」を押して下さい。)

糖尿病
トピックス · 07日 7月 2025
糖尿病は、血液中の糖を細胞に取り込む働きをするホルモンであるインスリンの分泌が低下したり、インスリンが有効に働かないため血液中の糖をうまく利用できず様々な病気を引き起こす病気です。糖尿病の大多数を占める2型糖尿病では、遺伝的な要因などもありインスリンの分泌が低下したり、肥満が原因でインスリンを体中の細胞が有効に利用できないインスリン抵抗性のために血糖値が上昇します。2型糖尿病では、過食や運動不足、肥満やストレスなどの生活習慣が大きく関与しています。血糖高値が長期間持続すると、全身の血管にダメージを生じるために、網膜症、腎症や神経障害などの合併症を起こしたり、また脳梗塞や心筋梗塞など心血管系の病気を発症するリスクも上昇するので、継続した治療が必要になります。そのために、2型糖尿病ではストレスを避け、適度な食事や運動を心がけることでインスリン抵抗性を解消するとともに、内服薬での治療や、病状が進行すればインスリンの注射で治療を行うことで、血糖をコントロールし、糖尿病により発症する合併症を予防することが非常に大切になります。(さらに詳しい説明を読みたい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

小さなレモンの実
トピックス · 26日 6月 2025
例年になく日差しが強く暑い日が続いている今年の6月を迎えて、たなべ内科クリニックのシンボルツリーであるレモンの木も少しずつ新しい葉が育ってきています。それとともに、5月にたくさんの白い花をつけたレモンの木には、花が散ったあとに小さなレモンの実がついて、暑い日差しの中で、少しずつですが、小さなレモンの実が膨らんできています。レモンの実の花言葉は、「情熱」や「熱意」との事です。たなべ内科クリニックでは、豊かな実りのある地域医療を実践できるようにとの思いから、シンボルツリーのレモンの木を1本、クリニックの正面に植えています。そして、開院時から職員一同、「実りのある地域医療」の手助けに少しでもなれるように、「情熱」をもって地域の診療活動を行ってきたつもりです。まだまだ、青く小さなレモンの実ですが、これから夏になる日差しの中で、当院のレモンの実もすくすうと大きくなり、豊かな実りをつけてくれることを期待しています。(さらに画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

上部内視鏡(逆流性食道炎)
トピックス · 06日 6月 2025
胃食道接合部は巾着の様にしまることで食べた物が逆流しにくくなっていますが、胃酸が食道に漏れて逆流することで食道粘膜を損傷する病気が逆流性食道炎です。ごく軽度の逆流性食道炎では、内視鏡で観察すると胃と食道の粘膜境界線付近の食道粘膜は、胃酸による炎症のため白濁し毛細血管が確認できません。白濁する程度の粘膜変化は内視鏡的にはほぼ正常ですが、敏感な人ではこれくらいの炎症でも胸やけや腹痛の症状を強く自覚する人もいます。それより食道粘膜の損傷がひどくなると、一部の食道粘膜に線状の粘膜障害を認めるようになります。さらに逆流による障害が悪化すると、数条の線状の粘膜障害部が連続して帯状の広い範囲に損傷部を生じることもあります。さらに高度の粘膜障害を認めると、粘膜障害部に潰瘍を生じたり、食道に全周性の粘膜障害を認めることがあり、慢性的な炎症が繰り返されることで、下部食道が変形し狭窄することもあります。また、高度の逆流性食道炎では、食道裂孔ヘルニアにより高度な逆流が起こっていることももしばしば認められます。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押して下さい。)

超音波検査(腹水③)
トピックス · 15日 5月 2025
腹水は種々の原因で発生しますが、胃腸などの消化管の炎症が原因で腹水が見られることがあります。アニサキスはサバやイカなどの海産物に寄生する体長3-4㎝の線状の寄生虫で、アニサキスが寄生する魚介類を生食するとアニサキスが人体の胃や小腸の壁に噛みつき侵入し、激しい腹痛や嘔吐などの症状を生じます。胃アニサキス症はアニサキス虫体に対するアレルギー反応により起こるため、虫体の刺入部が小さくても胃壁は炎症により高度の壁肥厚を示し、しばしば周囲に腹水を認め、肥厚した胃壁の周囲に炎症により生じた腹水をエコーで黒く観察できることがあります。憩室とは、消化管の壁の一部が袋状に外側に出窓の様に飛び出したもので、大腸の憩室内に糞便が貯留して細菌感染による炎症が起こると憩室炎を発症し、腹痛や発熱の原因となります。また、虫垂は誰もが生まれがながらも持っている長さ4~5cmのひも状の突起物で、ここに便が詰まったりすることで虫垂に細菌感染を起こす病気が虫垂炎です。憩室炎や虫垂炎でも肥厚した腸管周囲の腹水がエコーで黒色に確認できることがあります。(さらに詳しい説明や画像が見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

レモンの花
トピックス · 05日 5月 2025
5月になって、だんだんと日中の日差しも暖かくなってきました。4月下旬ごろから、たなべ内科クリニックのシンボルツリーであるレモンの木は、薄紫色の蕾をたくさんつけており、数日前から幾つかの真っ白い綺麗なレモンの花が所々で咲くようになっています。蕾は薄紫色ですが、花びらを広げて咲いているレモンの花は、華麗に小さな真っ白な花びらを広げています。たなべ内科クリニックのレモンの木は、ビアフランカという種類のレモンの木で、原産はイタリアのシチリア半島との事です。レモンの木は寒さによわく、暖かく乾燥した原産地の地中海のような土地での栽培が向いているそうで、冬に暖かく夏には乾燥する瀬戸内地域では栽培に適しているとのことです。 暖かな日差しの中で、たなべクリニックのレモンの木もすくすくと育ち、豊かにたくさんの葉を付けて、レモンの果実を実らせてくれることを期待しています。(さらに多くの写真を見たい方は、「続きを読む」を押してください。)

5/1(木)と5/29(木)の午後の診療時間変更について
令和7年5月1日(木)と5月29日(木)の午後の診療時間変更についてお知らせします。この2日間は学校医としての健診業務があるために、午後の診療の開始時間を、通常の15時から16時30分に変更させていただきます。午後の診療の終了時間は通常通り18時になります。また、午前の診療時間は9時から12時30分で、午前の診察の受付終了時間は12時までと通常と変わりはありません。 皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

ゴールデンウィークの休診日について
令和7年のゴールデンウィークの休診日についてお知らせします。たなべ内科クリニックの診療日は、日曜日・祝日は休診日になっており、月曜日から金曜日の平日は午前と午後、土曜日は午前のみの診察になっています。令和7年のゴールデンウィークの診察も、基本的には暦通りの診察になっています。4月29日の昭和の日と、5月3日の憲法記念日、5月4日のみどりの日、5月5日のこどもの日は祝日にて休診日になっています。5月6日(火)は、振り替え休日にて休診になります。また、5月1日(木)は、学校医としての健診業務があるために、午後の診察は通常の15時からではなく、16時30分からになります。それ以外の月曜日から金曜日は、通常通り午前と午後の診察となりますので、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

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