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高周波装置(ESG-100)

たなべ内科クリニックでは、3月3日に新規開院後に、大腸内視鏡の検査を行った何人かの患者さんでは大腸ポリープが発見され、内視鏡でのポリープの切除を行いました。今回は、内視鏡でのポリープ切除を行うときにポリープを焼き切る機械である、高周波装置について説明をします。ポリープを切除するには、内視鏡から出した、スネアと呼ばれる環状の通電できるワイヤーの出る処置具でポリープの根元を締め付け、このスネアに高周波装置から電気を流して、ポリープを焼き切ります。このポリープを切る時に、単に切るだけではなく、焼いて切り口を凝固させて焼き固めながら切ることで出血を抑えながら切ることができます。たなべ内科クリニックではオリンパス社のESG-100という高周波装置を採用しました。ESG-100は従来のオリンパス社の高周波装置より軽量化されスリムな設計となり、操作ボタンも少なくなっため操作しやすくなっています。高周波装置は主に、切開波と凝固波の2種類の放電を行うことができ、ポリープを切除するときには、切開波と凝固波を交互に繰り返してスネアに流して放電することで、止血をしながらポリープを切開することができます。また、ESG-100は、組織を切り始める際に、瞬間的に高出力を投入するハイパワーカットサポートをいう機能を有しており、そのため切り始めが非常にシャープにポリープを切除できます。そして、切開波と凝固波を交互にブレンドして切るので、出血しないように焼き固めて切除できます。実際当院でのポリープ切除でも切除面を白く焼き固め、非常に綺麗にポリープが切開できており、切開後の出血を予防しています。